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特別号
〜『THE 名前 Dictionary』は、いろんな国に住むパパやママが
子どもへ贈った素敵な日本語の名前を集めました!〜


構成・文 キャロル沙都子


崇慈【すーじー】

崇慈くんの英語名は、SUJIE(スージー)。“スー”とは、パパの出身であるラオスの少数民族モン族のことばで「平和を愛する、思慮深い」という意味を持つ。モン族は、ベトナム戦争当時、米国の戦略下で米国の味方として極秘任務に従事したが、敗北。その後、共産主義化の進むラオスでの行き場を失い、大半が米国へ難民として受け入れられた。崇慈くんのパパも、その一人なのである。戦争に翻弄され、渡米後も幾多の苦難を乗り越えてきたパパにとって、平和ということばに込められた思いは誰よりも強い。そして“慈”の文字には、日本人のママがいつも大切にしている、“慈悲”や“慈愛”の精神への敬意が込められている。「アメリカ合衆国という産業・消費大国に身を置く崇慈だが、この国を客観視しながら、何らかの形で平和な社会に貢献できる人になってほしい」とママは願う。崇慈くんを包み込む、平和と慈しみへのゆるぎない思いは、きっと彼を強く、思いやりある人間に育ててくれることだろう。



地球はとっても丸い:第100号