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椰子ノ木やほい(ミシガン州・アメリカ合衆国)
私たちは日頃から、父母や祖父母だけでなく、近所のおばあちゃんやおじちゃん、またあらゆるメディアが発する情報の中からもいろんな知恵を見つけ、それを受け継いで暮らしている。それぞれの国で見たり体験したりして習得した暮らしの知恵の数々を思い出すと、暮らしを便利にしたり、豊かにする小さなアイデアというのは、実は固定観念を取り去ることから生まれることも多いのではないかと思う。
サモアで暮らしていたある日、階下に住むサモア人が、「お箸を一本貸して下さい」と言って来た。“一本”と言うのが気にはなったが、快く手持ちのお箸を貸してあげたところ、彼女はその一本を手に、にっこり笑って帰って行った。次の日から彼女の髪にはその一本が髪飾りとして挿されていた。日本人の私たちからすると“斬新”としか言い様のないアイデアに思わず唸った。
ところ変わり、私は米国に引っ越した。ある日、女性衣料を扱うお店のヘアーアクセサリー売り場でこんな光景を目にした。
以来、注意して地元大学生のヘアースタイルを見ていたところ、お箸が刺さっている頭を目にして、斬新なアイデアが南の島の一角で起こったことではないことを悟った。
さて、皆さん、海外に住む外国人へのお土産として、「お箸はどうせ使えない」と決め付けないで下さいね。伝統の美しい柄のお箸は“かんざし”として使えます。
地球はとっても丸い:第101号
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