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特別号
 オランダ人は12月になると、自他共に認めるFeest Varken (フェースト・ファルケン)、訳して“宴会豚”に変身する。宴会豚? つまり宴会と聞けば、何をおいても駆けつける獣と化す、ということだ。そのフィナーレを飾るべき大晦日こそ、大いに盛り上げようじゃないか、と毎年、皆が手薬煉(てぐすね)をひき、その時を待ち望んでいるのだ。

 それではどんな風に大晦日を迎えるのかというと、これが意外と子どもじみている。まずはオリボール(油玉)と呼ばれるドーナツを食べながら、夜12時をひたすら待つことに始まる。夜12時になる10秒前からカウントダウンを始め、きっかり12時が来たら大歓声で花火を上げまくる。その後はもう無礼講だ。年末恒例の河飛び込みを車ごとやったり、大通りで裸のままサッカーに興じたり、の狂態尽くしだ。
 
いや、実際、これは狂態ではないのかもしれない。大晦日とは、オランダ人たちが、最も生き生きする瞬間なのである。ゆく年をさんざん騒いで過ごした挙句、くる年の初めはみな、体たらくの寝正月。気がついた時は、正月二日になっていた、なんてことも。

これぞ、宴会豚の真骨頂ではあるまいか?

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地球はとっても丸い:第101号