年末特別企画『地球丸的・ゆく年、くる年』
師走がやってきましたね! 『地球はとっても丸い』でも、
各地で年がゆき、新しい年がやってきます。
文・パッハー眞理(ウィーン・オーストリア)
オーストリアでは、殆どの家庭で本物のもみの木のクリスマスツリーを24日に買う。そして、家族みんなで飾りつけをするのではなく、クリストキントという幼年のキリストが来て飾りつけをし、プレゼントを持ってくると言われているので、父親は子どもたちを外に連れ出すのだ。
その間、母親、又は祖父母は大騒ぎをしながらも、飾り付けに余念がない。子どもたちは、帰宅してもすぐに中には入れず、鈴が高らかに鳴ったらようやく入ることができて、飾られたばかりのツリーのそばで聖歌を歌ったりする。もちろん、クリストキントからのたくさんのプレゼントは綺麗に包装され、ツリーのまわりに置かれる。プレゼントは家族全員に用意されるのが習慣だ。子どもたちは、一生懸命に自分の名前が書かれているプレゼントを探し、クライマックスを迎えるのだ。敬虔なカトリック信者の家庭では、皆で聖歌を歌うだけではなく、聖書を読み、祈りも捧げる。
夕食も終わり片づけが終わったら、自分の教会区の教会の深夜のミサに行く。寒い凍てつく中を大理石の床に立って、神父さまのお話を聞き、祈りを捧げるのだ。イブは、家族だけのクリスマスだとする家庭が多く、家族同士でプレゼントを交換し、クリスマス用に焼いたクッキーを食べて静かに祝う。これがオーストリア式のごく一般的なクリスマスである。
地球はとっても丸い:第101号